市町村が実施してきた従来の住民健診は、さまざまな病気の早期発見や早期治療が目的でしたが、新たな制度のメタボ健診では、糖尿病・高血圧・高脂血症の原因となるメタボリックシンドロームを見つけ指導することに限定されています。厚労省が発表している基準は、腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上をメタボの腹囲基準としています。ですが、メタボリック症候群の国際的な基準は、世界保健機関(WHO)・米国コレステロール教育計画・国際糖尿病連盟による3つの基準があります。これらのうち、WHOと米国の基準では、肥満は必須事項ではなく痩せすぎのメタボリック(痩せていても血糖・血圧・脂質などの異常が重なっている状態)も存在するとしているようです。また、国際糖尿病連盟におけるアジア人向けの基準をみてみますと、男性の腹囲は90センチ以上となっています。これらのことからも、日本の基準は特異で根拠がないと言えます。
メタボリック症候群は、腹腔内の内臓脂肪が糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病に関係しているのではないかという仮説の一つに過ぎません。メタボリック症候群が従来の危険要因(高血圧、高血糖、喫煙など)の重複以上に意味があるという根拠は、世界的にも確立されてはいないのです。
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メタボリックシンドロームの基準
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